比呂「負けるまで優勝候補だ参加校――」
 (27巻 P.28)


明和監督「17歳・・・か。」
英雄「うらやましいスか?」
明和監督「バカやろ。おまえらだけに17歳があるのならうらやましいかもしれんが、
     おれにもあったんだぜ、17歳は―― おまえらと同じ1年間・・・な。」
 
(27巻 P.86)


ひかり「甲子園だけでやってるわけじゃないのよ、高校野球は。」 (27巻 P.115)


英雄「夏があるなんて思うなよ。優勝でしか得られないものが必ずある――
   それを手に入れろ、そしてどんどん手強くなれ。」

比呂「おれはゲームキャラかい。」
 
(27巻 P.160)


野田「遊んでんじゃねえよ。なんだ、あのフォアボールは――」
比呂「日本中に教えてやったんだよ。おれの女房は日本一だってな。」 
(28巻 P.19)


比呂「最後の最後まで自分達の野球をやりやがったな。」
野田「ああ、さすがは甲子園ベスト4だ。」
比呂「おかげで2試合分疲れたぜ。」
野田「文句いうな、負けていたら疲れはその倍だ。」 
(28巻 P.31)


明和部員「あいつだけおれ達とはちがう球技をやってるような気がしてきたなァ。」 (28巻 P.57)


明和部員「楽な試合になったなァ。」
英雄「まだ試合にはなってねえだろ。比呂は1球も投げてねえんだから。」 
(28巻 P.68)


高明「一度ゆるんだ緊張感が、再び戻ってくる時には、あせりも一緒に連れてくる。」 (28巻 P.83)


古賀兄「遠慮はいらんぞ国見。貯金は遣うためにあるんだ。」
比呂「じゃ遠慮なく。」
古賀兄「しかし、老後のために・・・少しくらいは・・・」 
(28巻 P.97)


明和監督「自分達で作った守備のリズムなら、そのまま攻撃のリズムにつながる。」 (28巻 P.103)


英雄「気力と根性だよ。なんとしても、結果がほしかったからな。」 (28巻 P.129)


女子「春華ァ、何やってんのそんなとこで。」
春華「土をまいてるの。」
女子「土?」
春華「甲子園の――」
女子「えーっ。もったいない!なんでこんなとこに!?」
春華「いいの。ここから歩いていったのよ、甲子園まで。」 
(28巻 P.146)


比呂「なんかホッとするよ、おまえを見てると。」 (28巻 P.173)


岸谷先生「何十年一緒に暮らした夫婦だって、相手の本当の気持ちなんてわかりゃしないよ。
     信じるだけ―― 他人の気持ちは確認のしようがないからねェ。
 
(28巻 P.177)


英雄「けっこうせこい男だったんだな、おれは。」
岸谷先生「これからもいろんな自分を発見していくさ。 みんなそうやって大人になっていくのだよ。スーパースターくん。
      ――ま、本物の大人になれる者は少ないけどな。」
 
(28巻 P.179)


ひかり母「比呂ちゃん。がんばれよ。 ヒデちゃんには内緒だけど、おばさんは比呂ちゃんの応援だからね。」
比呂「英雄にもそういってんだろ。」
ひかり母「もちろん。」 
(29巻 P.31)


「いいんスか?木根さん、でかい面させといて。」
木根「おまえらも少しは大人になれ。いつまでもそんなことで腹立ててんじゃねえよ。」
「じゃ教えてもらってきまーす。」
 
(29巻 P.35)


比呂「3日後おふくろは退院し―― おばさんは亡くなった。」 (29巻 P.40)


比呂部活に出なくても練習は休んじゃいないよ、あいつは。 必ずそのぶん一人でバットを振ってるさ。」 (29巻 P.68)


ひかり父「ひかりが生まれたあとも、もう一人男の子がほしいって・・・。
     ――けど、比呂ちゃんが遊びに来るようになってからは、一言もそんなこといわなくなったよ。
 
(29巻 P.71)


ひかり父「比呂ちゃんは必ずプロ野球の大スターになるからって。 この落書きは日本一有名なピッチャーのものとして
     ものすごい価値がでるんだって。 親子じゃないから親バカとはいわんよな。」

比呂「おじさん・・・ 有名になるよ、・・・おれ。」
ひかり父「――もうすでに値打ちモンだよ。」
 
(29巻 P.73)


野田「夏に向かってエンジンがかかっちまったな。」
「――でも、ブレーキが壊れてるみたいだね。」
野田「――いや、踏む気がねえだけさ。」
 
(29巻 P.86)


比呂「会っておばさんの話になったら、たぶんおれのほうが先に泣いちまうからな。」
春華「泣いてあげなよ、ひさかりさんの前で――橘くんにはできないことだもん。」 
(29巻 P.98)


小山内「わたしは人前でしか泣いたことないけどな。涙は女の武器―― 相手がいなけりゃ意味ないじゃん。 (29巻 P.105)


ひかり「比呂と幼なじみでよかった。 さよなら。」 
(29巻 P.133)


比呂「どうしてこの根気と集中力がほかのことには回らねえんだろ。」
春華「その道を行けっていってるのよ、自分が力一杯がんばれる道を――
   みんな探してるのよ、そういう道を――」
 
(29巻 P.141)


春華「わたしの夢教えてあげよっか。」
比呂「知ってるよ。スチュワーデスになるんだろ。」
春華「国際線のね。そしてその飛行機に国見くんが乗るの。大リーグに行くために――」 
(29巻 P.142)


明和監督「――ま、おまえにとっても国見にとってもこの夏は、長い野球人生の通過点のひとつだろうからな。」
英雄「確かにゴールにするつもりはありませんけどね。――けど、この先どんなに長い野球人生が続いたとしても、二度ときませんよ。
   
この夏を越える夏は―― 
(29巻 P.146)


春華「奇跡の奇跡を信じるのはわたしの仕事なんだから、邪魔しないで。」 (29巻 P.159)


比呂「夏を制する者は受験を制す。――てか。」
野田「あれも青春、これも青春。」 
(29巻 P.173)


比呂「広田ァ。趣味の草野球ならいつでもつきあうからなァ。 (29巻 P.177)


広田「趣味の草野球・・・だと?てめえらにゃ一生ムリだ。化け物め・・・ (29巻 P.182)


ひかり「お母さんがいた時は、いつもゴロゴロゴロゴロ。 ひとりじゃ何もできない人かと思ってたのに・・・
    あれも家の中の役まわりだったのかな。」
 
(30巻 P.7)


英雄「おれは強くなりたい。だれよりも――」
   特に比呂にだけは、絶対に負けるわけにはいかないんだ。なぜだかわかるか?」

ひかり「そういうもんでしょ、ライバルって。」
英雄「ちがうよ。おれがあいつのファンだからさ。」 
(30巻 P.9)


明和監督「どこにくるかわからない速球投手ほどやっかいなものはないんだ。
     しかも左の本格派。しかも投手向きの性格―― スターになる資質はじゅうぶんだよ。
     ああいう一年生の登場は、高校球界としては大歓迎だ。
 
(30巻 P.67)


野田「8分だから完全試合なのさ。2分のおれのリードが効いてな。
  あいつを全開にしたら、コーナーは曲がりきれねえよ。」
 
(30巻 P.72)


明和監督「来た球を打つ―― 力と力―― 純粋な才能だけの勝負だ。
     どれだけの才能が明和一に集まっているかを教えてやる。
 
(30巻 P.91)


比呂「元気出しなよ。」
ひかり父「元気だよ。元気だから困ってんだ。」 
(30巻 P.126)


ひかり父「長生きする嫁さんをもらえよ。」
比呂「後悔してるの?」
ひかり父「全然――」 
(30巻 P.128)


「本物、ニセ物問わずにファンを集めるのが、スターだよ。」 (30巻 P.139)


春華「くやしいんだもん。ひかりさんと一緒だと、みんな負けちゃうんだもん。」 (30巻 P.163)


比呂「おまえがいてくれたおかげで千川に入学したことを後悔しなくてすんだんだから。
   古賀春華がいてくれたから―― がんばれるんだよ。」
 
(30巻 P.166)


英雄「ほしかったら、奪ってみろ、いつでも勝負してやるよ。」
中井「勝負してるんだよ。入学した時からずっと、4番の座を狙ってな。」 
(30巻 P.173)


中井「だれかを好きになった気持ちは、報われようが報われまいが、
   それだけでじゅうぶん意味があるんだよ。負け惜しみのセリフとしては合格だろ。」
 
(30巻 P.175)


野田「英雄・・・ 楽しくやろうぜ。 ただのボールゲームだ。」 (30巻 P.183)


英雄「選ばせてやるよ。ちゃんともう一度」 (31巻 P.43)


比呂「やっぱ、野球しかねえなァ。」 (31巻 P.44)


英雄「ウワサなら、監督が昔校長の車をバットでボコボコにしたって話もありますよ。」
明和監督「それは実話だ」 
(31巻 P.156)


幼少の比呂「こんなに残ってんの?デカいの買いすぎなんだよ、 たかがひかりの誕生日ごときに――」
ひかり母「残らない大きさにしたら、毎年次の日に必ず顔を出す比呂ちゃんが困るでしょ。」 
(31巻 P.164)


比呂「古賀。長生き ――しろよな。」 (31巻 P.166)


明和監督「そいつらが、本当に一番つらいのはだれなのかに気がついたんだ。」 (31巻 P.177)


明和監督「おまえのホレた女の子を助けてくれた恩人だぞ、その努力をムダにさせる気か。
     それとも、ふられたからどうでもいいのか?好かれていたから好きだったのか?
 (31巻 P.181)


明和監督「――たぶんあいつのノートの橘の欄には、細かいことは何も書いてねえんだよ。
      ただ一言――
 大打者としかな。
 
(31巻 P.185)


比呂「――ンなことよりなんで あれがホームランになるんだよォ。」
野田「ひかりちゃんの誕生日だからな。」
比呂「誰が納得するんだよ? そんな理由で――」
野田「おまえもずいぶんやってくれたぜ。納得できねえようなことを――な。」 
(32巻 P.9)


ひかり「18になったよお母さん・・・ 何か変わるのかなァ、わたし・・・
    変わらなきゃいけないのかなァ・・・」
 
(32巻 P.14)


明和監督「まちがいなくNo.1エースだよ。明和一野球部史上の―― な。」
小山内「もし国見さんがうちのチームにいたら?」
明和監督「いないからNo.1なんだよ。」 
(32巻 P.76)


野田「少しは景色が見えてきたようだな。」
木根「ああ、甲子園だからっておれが見る景色は、ミットを構えたデブに変わりはねえもんな。」 
(32巻 P.100)


古賀兄「ほとんど出番はないとわかっていても、毎日投球練習だけは欠かさなかった。
    夢なんだよ、 ガキの頃投手をめざしたやつなら一人残らず見る――な。」
 (32巻 P.102)


古賀兄「一度登ったマウンドは、かんたんに他人に譲るもんじゃねえ。」 (32巻 P.137)


木根爺「それは楽しみじゃのォ。 そっかそっか。」 (32巻 P.141)


春華「だれのためにがんばっても、がんばった自分は木根くんのものよ。」 (32巻 P.159)


ひかり「ハッキリ見えるといいのにね。 自分の限界――」 (32巻 P.163)


ひかり「ほとんどの人は手前に線を引いてるんだから。本当の自分の限界よりも・・・
   その一歩先の自分の可能性に気づかないまま――ね。」
 
(32巻 P.171)


比呂「おれも見たかったんだよ、逃げ道がなくなった時の木根を――」
春華「わかってるの!?この試合負けたら、橘くんと戦えなくなるのよ!」
比呂「――だとしたら、そういう運命だったんだろ。」
春華「あきらめられるの?」
比呂「――いや。 運命を信じてるのさ。」 
(32巻 P.173)


比呂「何してたんだ?こんなとこで。」
ひかり「散歩っていったでしょ。」
比呂「歩いちゃいねえじゃねえか。」
ひかり「時々は立ち止まるわよ、ジョギングじゃないんだから。」
 
(33巻 P.29)


比呂「答えなんかいらねえだろ、あの笑顔があれば・・・」 (33巻 P.33)


比呂「明日応援しろとはいってねえよ。今だけでいいんだ。 長いつきあいの幼なじみに、一言励ましのお言葉を――」
ひかり「今だけっていったって。」
比呂「口先だけでもいいぞ。」
ひかり「そんなの意味ないでしょ。」
比呂「わかってる。」
ひかり「口先だけでいいのね。」
比呂「そういってるだろ。」
ひかり「がんばれ 負けるな。」
比呂「OK。」
ひかり「がんばれ 負けるな。 がんばれ 負けるな。」
比呂「もういいって。」
ひかり「がんばれ 負けるな。」
比呂「・・・ゴメン。」
 
(33巻 P.35)


野田「忘れろよ ――な。」
比呂「物忘れはいいほうだけど、さすがに明日まではムリだな。」 (33巻 P.47)


野田「わざと英雄に打たせたりしたらただ おかねえぞ。」
比呂「なんで おれがわざと打たせなきゃいけねえんだよ。 わかってねえなァ、・・・おまえは。 知ってるか?
   
おれはひかりのことが大好きなんだぜ。」
 (33巻 P.74)


小山内「いつもの調子じゃないみたいですね。」
明和監督「ああ。今まで見たことがないよ。こんなすごい国見は・・・」 (33巻 P.96)


明和監督「選んだ四球じゃないんだよ。
     明和一の打者が自分のヒットゾーンを打ちに行けなかった四球なんだ。」
 (33巻 P.112)


比呂「割りに合わないでしょ。1打席ならともかく、
  3回に1回打てば打者の勝ちっていわれる勝負なんだから。」
 
(33巻 P.122)


ひかり「明和一の応援に来てくれたの?」
高明「――いや。雨宮ひかりの応援だよ。」 
(33巻 P.139)


古賀兄「男だねえ、橘英雄。」 (33巻 P.165)


広田「みんなに伝えとけ。甲子園は見るモンじゃねえ、行くとこだってな。」 (33巻 P.180)


春華「がんばれ。負けるな。」 (34巻 P.18)


比呂「どっちを選ぶと思う? ひかりが・・・だよ。」
野田「興味ねえよ。」
 
(34巻 P.37)


野田「最後までまかせるよ、英雄との勝負のリードは。」
比呂「野田。 あまりおれを信用するなよ。」
野田「まかせるよ、おまえに――」
 
(34巻 P.74)


春華「おしかったね。」
「会心の当たりだよ。 ――しかも金属バット、それでもスタンドには届かない。
  いやいや、やっぱりプロはあきらめて正解だったよ。」
春華「プロだっていろんな選手が必要でしょ。」
「たしかに―― 
  ――でも、それは・・・やっぱり人に夢を与えられる、選ばれたやつらなんだよ。」
 
(34巻 P.100)


明和監督「損得勘定で動けるような本能は、本物じゃねえやな。」 (34巻 P.107)


ひかり「勝負は一打席、最初で最後の真っ向勝負――
     残った力を振り絞って、今までで一番速い球を投げてくる。 ――と、ヒデちゃんは信じてるわ。」
高明「雨宮ひかりは?」
ひかり「やっぱり・・・ 想像できないなァ、負けたヒデちゃんは・・・」 
(34巻 P.110)


比呂「いいたいことがあるなら聞いとくぞ。」
野田「本当に好きなんだな? ひかりちゃんのこと。」
比呂「ああ。」
野田「がんばれ。」
 
(34巻 P.117)


明和監督「ギアを入れかえたんだよ。日本一の4番用にな。」 (34巻 P.144)


野田「リードをまかせて正解だったよ。 この後ろ姿を見たら、
   おれはストライクゾーンにミットを構えられない。」
 (34巻 P.154)


野田「スライダーのサインだったぞ。」
比呂「曲がらなかったんだよ。 おまえこそなぜミットを動かさなかった?」
野田「――たぶん、曲がらねえような気がしてたんだよ。」
比呂「あんな球・・・ 二度と投げられねえよ。」
野田「投げさせられたんだよ。 だれかに・・・な。」
 
(34巻 P.164)


ひかり「比呂はヒデちゃんを三振に奪っただけよ。」 (34巻 P.176)


英雄「おれは・・・ 何もわかってなかったのか・・・」
ひかり「わかっていなかったのはわたし。 最初からないのよ、選ぶ権利なんか・・・」
英雄「おれも―― 比呂との勝負で教えてもらったことがある。
   だれよりも雨宮ひかりが必要なのは、このおれだ
 
(34巻 P.179)


ナレーション「甲子園上空は抜けるような青空―― 今日もまた暑くなりそうです。」 (34巻 P.188)


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